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新おがさわら丸(三代目)の船内生活 - 2等寝台を中心に
2016年10月にはじめて小笠原の父島を訪る少し前の7月に、三代目のおがさわら丸(新おがさわら丸)が就航ました。
新おがさわら丸の船内設備については、インターネットや小笠原海運のホームページ、おが丸パック申し込み後の案内などでおおむね網羅されていました。
しかし、細かな部分については実際に乗船してみて初めて分かったことがたくさんありました。そこで新おがさわら丸の詳細な情報を掲載いたします。
みなさまの旅の参考になれは幸いです。なお、記載した内容は、2016年10月時点の情報です。予めご承知おきください。
情報収集日:2016年11月08日
新おがさわら丸の2等寝台
三代目のおがさわら丸では、二代目と比べて2等寝台を大幅に増設しており、事実上の標準船室として扱われています。小笠原海運が提供する、小笠原へのパック旅行である「おが丸パック」でも、スタンダードなコースでは、2等寝台が設定されいます。今回の旅で私はおが丸パックを利用しましたので、2等寝台で旅することになりました。なお、おが丸パックでも2等寝台から2等和室へのダウングレード、特2等寝台や1等室、特等室へのアップグレードも可能です(1等、2等は急に高額になりますが・・・)。
このページでは、私が利用した2等寝台について情報を掲載します。なお、写真は撮影してきませんでしたので、イラストで説明会します。実際の部屋のイメージ写真はインターネットなどでご確認ください。
2等寝台の概要
新おがさわら丸の2等寝台は、乗下船口の第4フロアと、その上の第5フロアに配置されています。フロアには、左記の図に示すように、たくさんの2等寝台のブロックを、区画ごとに仕切る船室が並んで外廊下に沿って配置されています。
そして区画の中はいくつものブロックに小分けにされています。1ブロックは、2等寝台の2段ベッド上下段の組を、上段ベッドへ昇るための階段を挟んで対面させる形の4席(室?)を組み合わせいます。そのブロックは、1区画の中で内廊下を挟んで対面させる形でいくつも並んでいます。
おがさわら丸での小笠原への旅は、最も短くても6日間です。キャリーバッグの観光客もいれば、美しい海を楽しむダイバー、GT(ヒラアジ)やイソマグロ、カンパチなどの大物を狙う釣り人もいますし、仕事で大きな機材を持ち込む人もいます。私も小型のキャリーバッグと、中型三脚、スリングタイプのカメラバッグを持って乗船しました。
おがさわら丸には、大きな荷物もって2等寝台、2等和室を利用する人のための荷物室があります。荷物室は1区画に一つ割り当てられているようです。荷物室には2段のスチールラックが備えつけられており、ラックの段ごとに収納物の落下防止のためのベルトがついています。
なお2等寝台ならば、荷物室を利用しなくても、ベッドごとに荷物の収納スペースがあるので、よほど大きな荷物でない限り、ベッドごとのスペースに収納したほうが便利です。
ベッド室のブロックがいくつも並ぶ区画と、区画ごとの荷物室 ベッド室1ブロックは、上下2段のベッドを対面させた形
2等寝台のベッド
新おがさわら丸の2等寝台は、ほとんどカプセルホテルと同じような雰囲気です。もしくは、2段ベッドの下の段を壁で閉じたイメージに近いでしょうか。2等寝台の上段は、入り口側の側面がすべて開放できるので、それほど閉塞感は感じされないと思います。しかし下段は入り口部分の約90cm四方鹿開口部がないため、穴倉に閉じこもるような心持がします。そういった観点では、もしかしたらカプセルホテルよりも閉塞感を感じる方もおられるでしょう。 上段は開放されている側面が広いので、カーテンは2枚、下段のベッドのカーテンは出入り口分の1枚です。カーテンの片側は固定されていて、もう一方を閉じて、マグネットで閉じ口を固定します。
広さは、長さ約200cm、幅70cm、高さ約95cmです。よほど高身長の方でない限り、足を延ばして寝ることができますが、幅が狭いので、大の字になって寝ることはできません。とはいえ、十分に寝返りを打てますし、寝台で座っても天井に頭をぶつけることはありません。ただ、着替えるには少々手狭です。

ベッドはマット敷き、普段ベッドのマットに慣れている人には、少々硬く感じられるかもしれません。掛け布団は薄いものが1枚ですが、船内は空調がしっかりと効いているので、寒いことはありませんでした。枕は小さくかなり固いので、これだけはちょっと合いませんでした。
またベッドには照明となる読書灯と、その下に照明と一体になったコンセントが1口あります。照明もコンセントも天井に近い位置にあるすので、スマホなどを充電するにはコードを延ばさなくてはなりません。また照明の横に折り畳み式の小さな網棚があります。棚は小さく網は粗い紐製なので、小さなものやメガネなどのデリケートなものを置くには不向きです。その横にフックがありハンガーが用意されています。ただ、フックからベッドの下面まで70cmくらいしかないので、大きなものは掛けられません。 これらはちょっと使いにくいです。なお室内の壁面はマグネットが付きますので、強力マグネットフックを持参すれば、何か使えるような気がします。

そして各室に一つ、通気口があります。通気口は常に風を送っている通風管に直結されていて、その口に付いている回転式のシャッターを回して、風の強さを調整します。ただし通風管の風はかなり強いようで、シャッターを少し開くと風切り音が耳障りで、大きく開けると風そのものの音が耳障りです。風量調整ができるとはいえ、何かしらの音が気になってしまいます。これは慣れるしかないでしょう。
2等寝台のベッド室には、ベッドごとに荷物を置くことができます。下段の利用者はベッド下の、横約60cm、縦25cm、奥行約75cmの荷物置き場を利用できます。上段の利用者は、階段の最上段の上に荷物を置くことができます。ベッド室1ブロックは、2段ベッド2つが階段を挟んで向き合っていますので、上段は左右それぞれのベッド横のスペースが荷物用の領地です。このスペースに収まらない荷物は、ベッドの中に持ち込むかベッドのある船室1区画に一つ用意されている荷物室を利用します。
荷物の盗難対策については、みなさんわりとおおらかで、バッグに施錠しない人、荷物室や廊下に置いたバッグをワイヤーチェーンなどで固定しない人もたくさん見受けられました。しかし過去、おがさわら丸では何度か盗難事件が起きているようです。荷物室を利用する / しないにかかわらず、施錠できるバッグを用意し他方が良いと思います。またできることなら荷物室の棚の柱などに、ワイヤーチェーンなどで固定したほうが良いでしょう。 簡易な回転錠式の南京錠や、ワイヤーチェーンは100円ショップで売られています。
新おがさわら丸の公共スペース
新おがさわら丸の寝室、寝台以外の船内設備の概要を記載します。
写真は撮影してきませんでしたので、実際の施設、設備のイメージ写真はインターネットなどでご確認ください。
洗面所(情報元は男子洗面所)
男女別
紙コップあり
温水使用可能
石鹸水(シャボネット)あり
鏡あり
コンセントあり
大型の洗面台あり(船酔い対策)
トイレ(情報元は男子トイレ)
男女別・・・当然ながら
温風のハンドドライヤーあり
ウォッシュレットあり
トイレットペーパーはダブル巻
便座クリーナーあり(トイレットペーパーに染み込ませて使うタイプ)
大の個室には荷物棚あり
小便器はセンサで自動洗浄
手洗い後の消毒用アルコールスプレーあり
大型の洗面台あり(船酔い対策)
シャワールーム(情報元は男子シャワールーム、シャワー室)
男女別(男女それぞれにシャワールームが用意されている)
シャワールーム1室の内部がパネル壁で仕切られていて、3室くらいの個室のシャワー室が並ぶ
シャワー室は電話ボックスくらいの個室。普通は一人で使う
個室のシャワー室ごとに施錠可能
個室のシャワー室ごとに脱衣所あり
脱衣場に3段の吊り棚(ロッカー)あり。小さいサイズの3段カラーボックスぐらい。吊り棚の下は空間
脱衣所に「すのこ」あり
脱衣所と洗い場の間にビニールカーテンあり
洗い場に小さな風呂椅子あり
洗い場に洗面器あり
洗い場、脱衣所とも鏡 なし
洗い場にボディーソープあり
洗い場にリンスインシャンプーあり
洗い場のシャワーの温度は調整可能
洗い場のシャワーヘッドを固定する高さを上下へ多少可能
洗い場のシャワーはノック式で、1ノックで10数秒湯が出る。ただし出る時間は場所により異なっているっぽい
→一定時間で自動的に湯が止まるので、シャワーヘッドの節水ノブ、カランの一時止水ノブはついていない
洗い場のシャワールーム1室に一つ、大型の洗面台あり(船酔い対策か?)
デッキ
6階7階8階にデッキがある
デッキへは6階と7階から出られる。8階デッキへは船内からは直接出られないので、7階デッキから階段を昇る
デッキは潮をかぶる(海風がものすごい)
床は常にぬれていて、かなり滑るので歩行には要注意
上等船室に備え付けのスリッパは、滑って危険
黒い衣服は潮(塩)のために、すぐにまっ白くなってしまう
最上部の8階デッキには、救命ボートがつるされていて、視野を遮っている
夜空の星は意外と見えない・・・航海に必要な照明が終夜灯っているため
デッキの手すりは、潮をかぶってベトついているか、塩の塊が付着している(不用意に触ると・・・涙)
デッキは6階、7階、8階と外階段で移動できるので、数周回れば朝のランニング程度になる
喫煙所
4階と、ラウンジ「南島」に設置されている
2重扉になっている
煙を外に逃がさないため、喫煙室側の気圧を低くしており、特に船内側の扉を開けるのはとても重い
冷房が強く、寒い
4階の喫煙所には窓がある
空気清浄機が設置されている
椅子はない。金属バーにもたれかかって喫煙する
照明はダウンライトがいくつかあるが、夜はわりと暗い。昼間は窓からの光で明るい
だいたい同じ人と顔を合わせることになる・・・禁断症状の周期が同調してしまう
しばらくすると、定住者が現れる
船内のノウハウ
バッグには施錠を
ほとんどの旅慣れた人や仕事関係の方といった常識人でしたが、常識を疑う輩も少数見受けられ、過去にも盗難が起きています。防犯・抑止力としても必要でしょう
なお、貴重品は常に必ず携行すること!
タオルは常備
デッキでは潮をかぶったりするので
カメラは常備
素晴らしい海や空、島々がみられる。場合によっては海洋生物との遭遇もありうる
貴重品、カメラ、財布を持ち歩くため、小さなバッグを持ってゆくべし
トートバッグやウェストバッグなどを持ってゆくと、船内のみならず、旅先でも役に立ちます
船内では気軽な服装で
乗船したらすぐに着替えてしまうべし。ジャージやスウェット、短パンTシャツなど
船内ではサンダルが便利。乗船前にギョサンを準備
スイカ、パスモなどの電子マネーには乗船前に予めチャージを。船内ではチャージできません
スイカ、パスモなどの電子マネーはレストラン、ラウンジ、売店で使えます。船内で小銭を扱わなくてよいのでラクです
往路:昼食、夕食、朝食、売店で飲み物など・・・けっこうな出費
復路:夕食、朝食、昼食、売店で飲み物やお土産など・・・案外使ってしまう
残ったチャージは鉄道やコンビニで使えるので、無駄にはなりません
食費の節約を考えなければ、おがさわら丸には飲食物の持ち込みは不要
荷物を増やすよりは、温かいものを食べたほうが良いです。また売店や自販機を利用すれば、食費を抑えることができます
天気さえよければ、乗船から下船まで海や空を見ていれば飽きない
ただし、天気が悪いと何もすることがないので、本とかゲーム機、パソコン、映画とか持って行ったほうが・・・/u>
・・・でも、狭い密室の2等寝台では、悶々としてしまう。2等和室だと周りが気になってしまうかも
オープンスペースの椅子で読書したり、ラウンジやレストランで飲み続けるなど、何か方策が必用
レストランで適当に何か食べて、2〜3杯飲んで、そのあと展望ラウンジで軽く飲めば、日常生活を再現可能〜♪